habaneroのブログ

いわゆる日記、雑記

研究って頭使うだけじゃないんだね

大学の研究室で自分の研究テーマを持って研究し始めて数ヶ月が経ちました。

正直なところキツイ。選んだテーマもそうだけど実験なんて思ってるより全然進まないし、そもそも実験する段階になかなかたどり着けない。

 

僕の研究室はデータを取るための検出器を作ったり性能評価をする人、データを読み出す部分を作る人、取ったデータを解析する人と色々いる中、僕は検出器の性能評価や改善をしている。現在論文の執筆に追われながら実験を続けているが、ここまでやってきたことを振り返ると、学生実験みたいにテキスト通りに進めて考察してれば良いってもんじゃないのがよくわかった。

 

僕は主に光半導体素子みたいなものを扱ってますが、

 

これまでのことをまとめると、

 

  1. 研究テーマを決める。(研究背景を含む)
  2. 研究計画を立てる。
  3. 評価する性能、必要な物などの整理
  4. 物を業者に発注(必要なら設計図)
  5. 背景知識を付ける。
  6. データ測定のテストベンチを考える。
  7. 測定のシステム構築(測定器制御プログラム、CAD、電源およびデータ読み出し基板・回路作成)
  8. 検出器、テストベンチのデザイン(金属加工、遮光、検出器設置方法)
  9. データ収集系を含めたセットアップ
  10. データ収集、必要に応じて再測定
  11. データ解析、考察

いやーこれを今論文として書いてるといろんなことしてるんだなーと思いましたね。これまでのことと言いつつ現在進行形で実験、発注、設計、プログラミング、メーカー問い合わせ、解析、全部まだやってますが。箇条書きだと少なく感じるけど、プログラムやら基板だけで試作品のテストまでに2,3ヶ月かかったし、測定も何回もやってる上に一個のデータ取るのに1時間から2時間かかるのを何十回とやってるしミスると再測定できるようになるまでにまた2,3時間潰れるからストレスもマッハですわ。解析は解析でプログラミングみたいなもんだけど見たい結果が見えなかったりすると萎えるし。でもなんだか企業とかメーカーとやり取りしてると「あ、なんか大人っぽい」って感じたりはする。

 

来年はもっと自分のペースで徹夜とかあんまりしなくていいことやりたいなーと思いつつもここまでやったんだからこのテーマを極めたいとも思う訳です。まあ海外出張とかも出てくるしちょいちょいいろんなことしつつ、やりたいこと見つけたいですね。

 

研究室入って一番感じるのは実験屋と理論屋はやっぱり全然違うなってこと。僕は言わずもがな実験屋になって行くんだと思います。理論の世界で生きていけるほど賢くないしね、仕方ないね。

コーヒーメーカー買いました

コーヒーメーカーが我が家に導入されました。(あと電動ミル)

 

今度は物理ネタを書く(キリッ

などといっておいてこの始末。いやね、書こうと思ってた物理ネタはあったの。でも専門に近いしパパッといけるよねって思ったら案外「あれ?」ってなってしまって、つまりは私自身の理解不足でちょっと筆が止まってしまったのです。近々やります本当です。

 

てわけで本編

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私は良く缶コーヒーを飲むんですが、最近なんだかまずいなーと。原因は明らかで、

研究室のコーヒーが美味いからじゃね?ということ。

 

研究室のコーヒーは豆をミルで挽いて、それをコーヒーメーカーで淹れてます。そりゃあ缶コーヒーなんかよりはよほど美味しいのは当然ですな。さすがに研究室という環境上、ハンドドリップまではしてないけどそれでもレビューを見るとかなり高評価のコーヒーメーカーだし、大のコーヒー好きがいるから豆もそれなりに精選されているはず。

 

じゃあ自宅でもそこそこ美味いコーヒー飲むには?そう、同じ環境を揃えてしまえば良いじゃない♪

てことで写真は研究室にあるものと同じミルと同じ物の新モデルのメーカー。濃度調節とメッシュフィルターが付きました。豆は違うけど俺くらいの舌ではどうせわかんないだろうと、評判よさげなやつをAmazonでポチりました。現在の研究室の豆はキリマンジャロ、俺が買ったのはモカブレンド。

 

以下その様子。

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 豆をミルに投入。豆の袋開けた時点で香りがグイグイ来て幸せでした。

 

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 挽いた豆をフィルターへ。挽いたら香りって倍増するんですね。すごい幸せでした。

ちなみにペーパーじゃなくて今回はせっかくなので付属してたメッシュフィルターで入れました。でもペーパーのほうが片付けは楽です。ペーパー切らしちゃったときに使いましょう。

 

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 なんだかんだあって完成。まあタンクに水入れてスイッチ押しただけですよ。

ちょっと挽いたとき粉をこぼしてしまいました。

 

で、飲む。美味い。これは良い。セブンでコーヒー買わなくてええんや。

 

せっかく買ったし色々試したくなりました。とりあえず、ブレンドじゃないやつ何種類か買って飲み比べとかしようと思います。いやー迷ってないでもっと早く買っておくべきだったな。

 

コーヒーメーカーって案外安いしおすすめです。俺のやつは型落ちなら3000円くらいで買えますし、この型も4000円代でしたよ。ミルはどっちでもいいですね、粉はいくらでも売ってるし。でも豆から挽いたほうが美味いし、豆のほうが保存がきくらしいですよ。

科学アドベンチャーシリーズ感想とか

今更ながら夏の初め頃から、ちまちまと進めていた科学アドベンチャーシリーズの3作品をプレイしたのでその感想などを

 

まずこの科学アドベンチャーシリーズというのは5pb.から発売されているアドベンチャーゲームのシリーズのことで、よくあるノベルゲームって感じのシステムになっています。今のところ1作品目「CHAOS;HEAD」(および「CHAOS;HEAD NOAH」)、2作品目「STEINS;GATE」、3作品目「ROBOTICS;NOTES」があります。
 
やりはじめたきっかけは単純で、なんとなくゲーム屋で面白そうなの無いかなーって見て回ってたところにふと目にとまったロボノをパッケージ買いしただけでその時点ではシリーズ物だということすら知りませんでした。つまりプレイした順番は発売された順ではなく、ロボノ→カオヘ→シュタゲになります。まあシュタゲはアニメを見ていたから内容の大体は知っていましたが。シリーズに共通するのはネットやゲーム、オタク文化に関する用語が多く登場するということでしょう。例によって細かいことはごちゃごちゃ言わずちょろちょろっと感想を言う感じです。あらすじもすごい雑です。基本ネタバレはしないようにしますがどんな感じの話かは分かってしまうと思うのでそれすら嫌な人は読まないほうがいいでしょう。
ちなみに所有ハードの問題で全部PS3版でプレイしました。
 

CHAOS;HEAD NOAH

「妄想」が鍵を握る物語で3作品の中では最もファンタジー色の強い世界観になっています。もうパッケージを見ただけでファンタジー臭がプンプンします。制服姿で剣とか持ってるし。

 

いやー、もうプレイしてて辛くなるくらい気持ち悪いくらいのオタク系主人公で一瞬ボイス切ろうかと思いました。

 

物語としては舞台は2009年の渋谷。妄想力豊かな主人公が連続殺人事件の現場を目撃してしまうところから始まって、そこからなんだかんだと色んな陰謀に巻き込まれていくのを妄想やヒロイン勢との関わりの中でなんとかしようっていう流れになります。まあ終盤までぶれることの無いヘタレなので、完全に他力本願で自分を助けてくれそうな人とお近づきになっておこうみたいな行動原理が非常に情けないというかなんというか。

物語の鍵を握るキーワードとして「その目、だれの目?」というフレーズがあります。このゲームをまさに象徴する言葉だなーとプレイ後しみじみ感じました。

 

ゲームのシステムとしてはエンディングが全部で確か9個あってtrueエンドを除くすべてのエンディングを見ないとtrueにはたどり着けない仕様になっていてtrueは最後に見たい派の私としては偶然trueに行ってしまうことがないので嬉しかったです。まあつまりバッドエンドも見ないといけないってことなんですが(true以外はバッドといっても過言ではない)

分岐は妄想とその後の選択肢によって行われ、比較的分岐は分かりやすいかなーと思います。

シリーズのなかだと一番グロ描写が多いのでZ指定なんですよね。私がやったPS3版はDですが。

 


PS3版『CHAOS;HEAD NOAH』オープニングムービー - YouTube

 

STEINS;GATE

これはシリーズで一番有名な作品ですね。これのおかげでカオヘの値段が高騰しているのでは・・・アニメも劇場版まであるし、スピンオフ作品も多く出てますし。一番物理の用語が出てくる作品だったのでそれだけで楽しかったです。

 

厨二病を患った主人公が立ち上げたサークル「未来ガジェット研究所」とそのメンバー(ラボメン)とのやりとりを描いた作品で、うっかりタイムマシンのような機能を持った物を作ってしまったために起こった悲劇を回避すべくそのマシンを使って奔走するって感じの話になっています。追い詰められたときなんかに 厨二病設定で無理やり自分を奮い立たせるあたりは燃えますねー。

タイムとラベル物ということで当然、過去を変えたり記憶が噛み合わなかったりみたいな内容なんですがストーリーとか設定が上手いことできていて非常に惹きこまれるものがあります。シリーズで一番人気な作品であることがうなずけます。正直話は一番はまりました。

 

システムはカオヘが選択肢の代わりに妄想があったように今回はタイムマシン的なものを動かすかどうかという選択になっています。エンディングは6個でルートの分岐は一番分かりやすかったかなーと思います。選択次第ではいきなりtrueを見ることも可能ですがそうそう行けないかと思います。個別エンディングは分岐する順番に見ていかないと話が分からなくなる可能性があるかと感じました。ちなみにこれもtrue以外はあんまり救いがないような気がします。

 

ちなみにキャラではダルがお気に入りです。

 

前作の登場人物の名前やキーワードが出てきて前作との繋がりを匂わせてくるのでついニヤッとしてしまいますね。特に「疾風迅雷のナイトハルト」とか「ゲジ姉」とかね。ちなみに時間軸としてはカオヘの一年後、2010年で舞台は秋葉原です。CERN(ゲーム中だとちょっと名前違うけど)とかLHCとかでてきます。

 


PS3版『STEINS;GATE』オープニングムービー - YouTube

 

ROBOTICS;NOTES

私がパッと見で面白そうだったので一番初めに買った作品です。でもどうやら世間一般の評価としては一番低いらしいですね。まあ前作のシュタゲが凄いヒットしたのでハードルが高かったというのもありますが。主人公も好き嫌いが分かれる性格で内容も前の2作品ほどエグいストーリーではないし目的というか行動原理も若干毛色が違いますから。

 

というかシリーズと言っても全部世界観も雰囲気も違うから単純に比較するのは難しいと思います。

 

ガチの格ゲーマーの主人公と幼馴染の所属するロボ部で実物大ロボットを作って万博に出ようという夢を追いかけるお話です。増えていく仲間とのロボ部の活動、高校生の青春を追っていくのが主な流れになります。というかほぼずっとそんな感じで、シリアス成分はかなり少なくなっているのでそういうのが欲しい人には物足りないかも知れません。いやーなんていうか。いいですねー青春(遠い目

 

ま、例に漏れずあれこれあって結局陰謀に巻き込まれるわけですが。

 

システム的にはとにかく分岐が分かりにくかったです。とりあえず選択肢らしい選択肢も無いまま進めていったら明らかに半端なところで突然話が終わってタイトル画面に戻ったのでビビリました。あまりに意味が分からなかったのでしばらく(?_?)ってなってました。分岐するとしたらこれかなーっていうのは消去法で分かったものの、どうやったら個別ルートに行けるのか検討も付かなかったので攻略を見てしまいました。

選択肢の代わりとして今回はツイぽ(ツイッターみたいなもの)があり、各人物のつぶやきに対し上手いこと返信することで分岐するんですがどれにどう返信したら分岐するのか全く分からなかったです。一番周回数が多かったですねー。

 

今回も前作、前々作とのつながりがあります。条件を満たせばツイぽでダル、ナイトハルト、助手のアカウントが表示されますし前作のある登場人物はそのまま続投、主要人物として再登場します。ダルにいたっては分かりにくいもののキーマンになっています。あとゲジ姉。

 

trueはカオヘと同じく他の全ルートを見たあとにしか見られません。しかし根本的に違うのはカオヘの個別ルートは同じ時間でのifの話であるのに対しロボノの個別ルートは各登場人物に主眼を置いているものの、同じ時間軸の異なる時間での話、つまり各ルートで完全に話が繋がっているわけです。で、trueが時系列でいうと一番最後にあるわけで、その時系列順で個別ルートをクリアしないと話が全くわからなくなります。しかもその順に分岐があるわけではないので攻略を見るか、アニメを見ていないとどの順に進んでよいか全く判断できないのです。困ったことに。

 

舞台はシュタゲのtrue後から9年後、2019年の種子島です。JAXAとかでてきてわくわくします。

 


ROBOTICS;NOTESオープニングムービー - YouTube

 

全体的にとてもはまってしまい、よく朝までぶっ続けでプレイしたもんです。
とりあえずエンディングとかCGはコンプしたし満足しました。トロフィーまでやる気はないです。あとはスピンオフ作品とかもちょこちょこやっていこうと思います。

今はopなんかも色んなバージョンがあるからそれを改めて見直したりして余韻に浸っている次第です。

 

総評として、一番面白かったのはやっぱりシュタゲでしたが、音楽的にはカオヘに分があるかなと感じました。一番好きなのがどれかとなると難しいですが、最初にやったということで補正もあってロボノかと思います。あと絵はロボノが好みでした。

 

確かもうすぐ第4弾が出るんですよね。ハード無いけど。。。

 

こういうゲームやってたからか次あたりの記事は物理っぽいこと書きたくなってきました。というわけで次回はシュレディンガー以来2つ目の物理記事になる予定です。

艦これ夏イベAL/MI作戦完遂しました。

艦これのゲームシステムはどうやら俺にあっているようで着任して以来けっこうはまっております。で、艦これを初めて以来、3度目のイベントとなる今回のイベント、史実的に一大イベントとなることが予想されていたので、できる限りの準備をして臨みました。

 

結果的には全マップクリアして新実装された艦も全部集めて大満足といった感じでした。しかしギリギリでしたね。AL作戦(E1,E2)、MI作戦(E3,E4,E5)、最後のE6と3段階に分かれていてそれぞれのAL,MIに出撃すると他の作戦には出撃できないという縛りやら連合艦隊という新システムやらで編成やら装備に悩みつつ誤出撃に気をつけつつ(院試に追われて焦りつつ)といろいろ大変なイベントでしたね。

 

過去最高の準備をしたものの、余裕と思われたALで出鼻を挫かれ、連合艦隊を組むMIで資源を溶かされ、運ゲーのE6で毛根を持っていかれ、続くレア艦掘りでついに枯渇。ほんとに後数回で出撃不能になるところでした。

 

クリア記念ってことで各作戦で使った艦と新実装艦を並べて感慨に浸ろうかと思います。

 

AL作戦

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MVPは扶桑さんですかね。こいつも戦艦なんだなーと再認識。

 

MI作戦

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MVPはあきつ丸ですね。一航戦、金剛型より活躍してたなー

 

E6

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MVPは長門です。ラスト一撃を叩き込んでくれたときは感動しましたよ

 

支援艦隊(全海域共通)

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MVPは良く分からんけど日向さんには着任最初期からお世話になっております。

 
新実装艦

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春雨 : E1クリア報酬

大淀 : E2クリア報酬

時津風 : E4クリア報酬

雲龍 : E5クリア報酬

磯風 : E6クリア報酬

清霜 : E2,E3,E6ドロップ

早霜 : E4,E5,E6ドロップ

 

 

大変楽しいイベントでした(^^)

艦これに限らずゲームクリアしたときの達成感は病みつきになりますな。これだからゲームはやめられない。

空手をやるのはいつ以来だろうか

院試もあって忙しかったので全く更新できないでいたのですが、やっと落ち着いてきました。

というわけですごく久しぶりに空手部に顔を出しました。

 

部員に練習に俺がいるってだけで凄い驚かれましたね。自主練習の日だったので人があんまりいませんでしたが、まだ名前も覚えていない1年生も来ててまじめだなーなんて思いつつサンドバッグを叩いたり型の復習をしたりなんかしました。(茶帯時代に習った型も忘れてた...)

 

最近はボクシングもやってますがやっぱ違いますね。蹴りがあるってのもありますがガードも突きも動き方も全然性質が違うなと。今年春の大会を機に幹部交代をして副将の座を退いたわけですが、新幹部の皆様は俺らの代よりずっと主将を支える体制が整ってるなーなどと自分の副将としてのいたらなさなんかもちょいちょい感じました。(^^;;

 

練習後はみんなで夕飯を食べに行ってきました。この練習後のご飯というのもまた懐かしい感じでした。くい亭おいしいかったです。

 

ほとんど会ったことない1年生が顔と名前覚えててくれたのが地味に嬉しかったです。

 

秋大会は出場しませんが組手の練習相手くらいにはなるだろうし余裕があればまた行ければと思います。(めっちゃ声出す気合の練習が嫌なんだよなー)

一万人プールで遊んできました

軽音サークルの友達と栃木県真岡市にある一万人プールという屋外プール施設に行ってきました。プールなんて数年ぶりなのでどういうことして遊ぶのかも忘れかけていましたがなかなか楽しめたと思います。(防水のカメラなんて持ってないので写真はないです!)

 

思っていたよりも大きい施設で、流れるプール、ウォータースライダー、造波プール、なんかボヨンボヨンしたとこに登れるプール、各種売店、etc...一通り何でもある感じです。

 

印象に残ったのはウォータースライダーとボヨンボヨンしたやつですかね。ウォータースライダーは人生2度目でした。ボヨンボヨンしたやつが一番楽しかったです。うまく説明できないのでぜひ行ってみることをオススメします。

 

院試を控えた4人でのプールでしたが良い気分転換になりました。しかし疲れてその日の勉強量は減りましたけどね。

帰りは宇都宮餃子を揚、焼、水と食べて来ました。女子勢は焼餃子を推していましたが個人的には水餃子が一番美味しかったですね。

 

たまにこういう水遊びも良いもんです。

 

行くときはサンダルがないと地面が熱くて辛いかもしれませんね。

 

井頭公園一万人プール|那須野が原公園ファミリープール: 一万人プール アーカイブ井頭公園一万人プール|那須野が原公園ファミリープール: 一万人プール アーカイブ
 
餃子 宇都宮みんみん餃子 宇都宮みんみん

量子力学の解釈色々:シュレディンガーの猫とか 後編

さてさて、今回は前回の続きです。

前回は量子力学の状態の解釈の方法はいくつもあり、そのうち有名なものとして「コペンハーゲン解釈」と「エヴェレットの多世界解釈」がありますというところまで書きました。今回はその二つについての説明が主な内容になるかと思います。

 

コペンハーゲン解釈

 これは結構分かりやすい考え方でしょう。猫の話の例で説明すると、箱を開けるまでは猫が死んでいる状態と生きている状態の2つが同時に存在していて、観測者が箱を開けて「観測」をした瞬間どちらか1つの状態に決まる。というものです。

前回、状態は波動関数の重ね合せで表現されると言いました。この2つ以上の状態(波動関数)が重ね合わさっていたものが1つに決まることを波動関数の収束」と言うわけです。

 

しかし、この解釈にはいくつか問題があります。

 

前回書いたように、シュレディンガー方程式というのは波動関数を求めるための方程式ですが既存の量子力学の数学的枠組みでは波動関数の収束というものを確率的にしか求めることができません。これは「観測」後、どの状態(波動関数)になるかを完全に予言することはできないということです。

これに対して、アインシュタインは「いやいや、そんなわけないだろ。分からないのは我々の知識が足りないからで、実際はどうなるか決定している。波動関数には記述されていない未知の変数があるに違いない。」と反論したそうです。これが有名な神はサイコロを振らないというやつですね。しかしこの説はかなり不利な立場に追い込まれているそうです。

 

さらにこの解釈では、収束がいつどのように起きたか、収束は観測によって引き起こされたのか、観測することは必須事項なのか、いずれの問にも答えることができません。唯一分かることは「観測」すると波動関数の収束に相当する現象が起きているということだけです。そもそも何を以って「観測」と定義するのかすら曖昧な部分があります。また解釈の前提として「観測者」を特別扱いしています。

 

これに対して、「観測者」も量子的に扱い、波動関数の中に取り込んで考えているのが次の多世界解釈というわけです。

 

エヴェレットの多世界解釈

シュレディンガーの猫は猫を量子力学的な見方で捉えている。ここで1つの疑問が生じます。それは「人間(観測者)だって猫と同じようにミクロな粒子の集まりなわけだから同じように量子力学的に扱わないと不公平じゃないか?」ということです。そこで、 「観測前は猫が生きている状態と死んでいる状態が重ね合わさった状態にある」という考えを観測者にも同じように適用してやると、「生きている猫を観測した観測者と死んでいる猫を観測した観測者が重ね合わさっている」という考え方ができるわけです。

 

つまり、世界のあらゆるものは波動関数によって表現され、観測によって何かが変わるわけではなく、そこでは生きている猫を観測した観測者と死んでいる猫を観測した観測者を表す2つの波動関数が存在しているだけである。となるわけです。我々はそのうちのどちらかの観測者であるわけですから結果として1つの状態しか観測できないということになります。

 

このように考えると、複数の状態の重ねあわせを観測したとき、そのそれぞれの状態を観測した観測者の重ねあわせに分岐する。言い換えれば、それぞれを観測した観測者が同時に存在するということが言えます。

これが多世界解釈です。一見するとパラレルワールド(平行世界)のようですが宇宙全体が分岐するわけではないので似て非なるものであるということは注意しなくてはいけません。

 

この考え方は波動関数の収束を考えなくていいのはありがたいのですが、さらに複雑な仮定を盛り込む必要があるらしく科学理論としてやや下火になっているらしいです。

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さて、ここまで「観測問題」について2つの考え方を紹介しましたがどちらにも問題点があります。まあ未解決問題なので論争が続いてるわけでしょうから不思議なことではありません。他には「量子デコヒーレンスなんていう「コペンハーゲン解釈」とちょっと似たような考え方もあるようでシュレディンガーの猫に対してはかなり有力な考え方のようです。

 

こうしてみてみるとまだまだ科学も発展の余地を残しまくってるなーって感じますね。

 

ちなみにシュレディンガーの猫ですがこれはもともとは、量子力学というミクロの世界の考え方を猫のようなマクロな世界に適用したら、生きているか死んでいるかという明らかに目に見えて確認できる状態が重なり合っている結果になるという不思議さに対し、そんなことは現実にはあり得ないという批判のために発表されたものらしいです。

 

 

こんな感じで物理にはそんなに専門の知識がなくても不思議さを感じたり「へー。」と思えるような話題が転がっていますからまた機会があれば面白そうな話題を紹介できればと思います。